利用者1位はレンタルWiFi!フリーWiFiに「不安を感じる」人は約4割

海外のWiFi利用調査

旅行や出張など、海外でのインターネット利用における通信手段の選び方や不安点、実際に起きたトラブルの実態を明らかにするために、調査を企画しました。WiFiトラベルは、プラスト株式会社と共同で、海外渡航経験のある20~59歳の男女418名を対象に「海外滞在中の通信環境に関する実態調査」を実施。

その結果、多くの人が「安定して利用できる通信手段」を重視しており、レンタルWiFiの需要が依然として高いことが明らかになりました。

  • 調査手法:インターネットによるアンケート調査
  • 調査期間:2025年11月5日~11月10日
  • 調査対象:全国の20歳~59歳の男女のうち、事前調査で「海外に渡航したことがある」と回答した方
  • 有効回答数:418件
質問内容
  • 質問1:海外滞在中は主にどの通信手段を利用しましたか?
  • 質問2:海外でフリーWiFiを利用する際に、不安を感じたことはありますか?
  • 質問3:通信手段を選ぶ際に最も重視しているポイントは何ですか?
  • 質問4:今後の海外滞在で利用したい通信手段を教えてください。
  • 質問5:海外滞在中に通信環境で「困ったこと」や「印象に残ったエピソード」を教えてください。

※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

目次

海外で最も利用された通信手段は「レンタルWiFi」

海外滞在中に利用した通信手段のアンケート

海外滞在中に利用した通信手段を尋ねたところ、最も多かったのは「レンタルWiFi」(24.2%)で、次いで「フリーWiFi」(19.4%)、「モバイルデータローミング」(13.9%)、「eSIM」(6.9%)、「現地SIM」(4.6%)という結果となりました。

特に20〜40代の女性では「現地でも安定して使える」という理由でレンタルWiFiを選ぶ傾向が強く見られました。

一方で、50代以上では「通信手段を利用しなかった」と回答する割合も一定数あり、世代による通信スタイルの違いが明確に表れています。

「その他」の自由回答では、「当時は通信手段がなかった」「携帯電話がまだ普及していなかった」など、年代による環境の差が感じられるコメントも多く寄せられました。

フリーWiFi利用の際に最も不安なのはセキュリティ面

海外でフリーWiFiを利用する際の不安についてアンケート

海外でフリーWiFiを利用する際の不安について尋ねた結果、最も多かったのは「セキュリティが心配」(33.3%)で、次いで「通信速度が遅い」(22.8%)、「繋がらないことが多い」(11.2%)と続きました。

一方で、「特に不安はない」と答えた人は全体の17.9%にとどまり、多くの旅行者がフリーWiFiの安全性に対して懸念を抱いていることが明らかになりました。

“無料で手軽”というメリットの裏側で、セキュリティや通信品質への不安を感じている人が少なくない状況が浮かび上がりました。

通信手段の決め手は「料金の安さ」が最も多い

通信手段を選ぶ際のポイントに関するアンケート

通信手段を選ぶ際のポイントでは、1位が「料金の安さ」(48.8%)、2位が「通信の速度」(14.6%)、3位が「設定の簡単さ」(12.2%)という結果でした。
特に女性の回答者では、「口コミ・信頼性」や「サポート体制」を重視する傾向が強く、“コスト重視”から“安心して使える通信環境”へと価値観が変化している様子が見て取れます。

海外滞在中はトラブル発生時の迅速なサポートや、信頼できるブランドへの安心感を求める声も多く、「安さ」だけでなく「信頼性」や「サポート体制」も選ばれるポイントとなっているようです。

「安心して使える」今後も主流は海外向けレンタルWiFi

今後の海外滞在で利用したい通信手段に関するアンケート

今後の海外滞在で利用したい通信手段についても、レンタルWiFiが40.9%で1位を獲得しました。2位は「フリーWiFi」(17.2%)3位は「eSIM」(13.9%)、と続き、eSIMの普及が進んでいる現在でも、「設定が簡単」「安定して使える」といった理由からレンタルWiFiが根強い人気を維持しています。

今後、eSIMや現地SIMといったデジタル型通信手段の利用が拡大する一方で、トラブル時の対応や通信の安定性といった安心感を求める層では、レンタルWiFiが引き続き選ばれる結果となりました。

海外通信トラブルの原因は“つながりにくさ”と“安全性への不安”

海外滞在中の通信環境について自由回答を求めたところ、最も多かったのは通信速度の遅さや接続の不安定さに関する不満でした。

特にホテルや観光地ではWiFiの品質にばらつきがあり、「せっかくの旅行中にネットが使えない」という声が寄せられています。

  • 「通信できないことが多々あった」(京都府・30代女性)
  • 「繋がりづらく料金も高くついた」(大阪府・30代男性)
  • 「通信が不安定だった」(大阪府・40代男性)
  • 「通信が途中でよく途切れる」(神奈川県・50代男性)
  • 「フリーWiFiがある場所が限られ、ホテル以外はつながらなかった」(東京都・50代男性)
  • 「ホテルのWiFiが故障中で、旅行中全く使えなかった」(愛知県・50代女性)

また、通信面での技術的な問題だけでなく、利用時の不便さや使い勝手に関する不満を感じた人もいました。

  • 「レンタルWiFiを使用した際には、残りの日数を気にしながら使わないといけなかった」(東京都・30代男性)
  • 「バッテリー消費が気になる」(山形県・30代男性)

■依然残るセキュリティへの懸念

フリーWiFiの普及が進む一方で、セキュリティリスクへの懸念も多くの声で確認されました。特に若年層では、「安定して使える通信」よりも「安全に使える通信」を重視する傾向が見られます。

  • 「フリーWiFiに接続するのは怖いので、VPNを使っている」(神奈川県・40代男性)
  • 「セキュリティが不安で、海外ではあえて通信を控えている」(大阪府・30代女性)

まとめ

今回の調査から、海外渡航者の多くが「安定して利用できる通信手段」を重視している一方で、現地のフリーWiFiに対しては依然としてセキュリティ面への不安を抱いていることが明らかになりました。特に、個人情報の漏えいや通信の不安定さに対する懸念は根強く、安全で快適なインターネット環境を求める声が高まっています。

また、通信手段を選ぶ際には「料金の安さ」や「手軽さ」も重要視されており、特に設定が簡単でサポート体制が整っているレンタルWiFiやeSIMが今後ますます注目される傾向が見られます。旅行や出張、留学など、さまざまなシーンで“安心して快適に使える通信環境”を求めるニーズは今後も一層高まっていくと考えられます。

この結果は、通信事業者やサービス提供者にとっても、利用者が求める「安心・安定・手軽さ」を軸にしたサービス設計の重要性を示唆しているといえるでしょう。

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