
日常のあらゆる場面で気がつけばスマホを触っている人も多いのではないでしょうか。便利さが生活に浸透する一方で、「使いすぎかも」「ないと落ち着かない」と感じる瞬間は増えていないでしょうか。
そこで今回、プラスト株式会社との共同調査として、全国の20歳~59歳の男女500名を対象に「スマホ、インターネットに関する意識調査」を実施しました。
“使いすぎの自覚”から、睡眠や集中への影響認識、外出先でネットが切れたときの不安、そして実際に行っている対策まで、スマホと人の距離感を多角的に可視化しています。
■ 調査概要
- 調査名:スマホ、インターネットに関する意識調査
- 調査手法:インターネットアンケート
- 調査期間:2026年2月9日~2月16日
- 調査対象:全国の20歳~59歳の男女
- 有効回答数:500件
- 質問1:日常生活の中で、スマホやインターネットを使いすぎていると感じることはありますか?
- 質問2:スマホ・ネットに頼りすぎることで起こりうると思うリスクはどれですか?(複数選択可)
- 質問3:外出中にネットが使えない状況になると、不安やストレスを感じますか?
- 質問4:スマホやネットに依存しすぎないために、実際に行っていることを教えてください。(複数選択可)
- 質問5:ネットが使えなくなった瞬間、「これは依存しているかも…」と感じた出来事があれば教えてください。
※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
※複数回答を含む設問では合計が100%を超える場合があります。
約7割が「スマホ・ネットを使いすぎ」、“自覚は当たり前”の時代に

日常生活の中で、スマホやインターネットを「使いすぎている」と感じることがあるかを尋ねたところ、「よくある」37.8%、「たまにある」35.4%となり、合計73.2%が“使いすぎ”を自覚している結果となりました。
スマホは今や連絡手段にとどまらず、情報収集、決済、娯楽、仕事の補助まで担う“常時接続ツール”です。そのため、明確なトラブルがなくても「気づいたら触っている」「時間が溶ける」といった感覚が生まれやすく、使い方の境界線が曖昧になっている実態がうかがえます。
一方で「ない」と回答した人は26.8%にとどまり、“依存はしていない”と断言できる層は約4人に1人という構図も見えてきました。
- よくある:37.8%
- たまにある:35.4%
- ない:26.8%
今回の調査から、スマホとの付き合い方は個人差があるものの、多くの人にとって「使いすぎ」はすでに“他人事ではないテーマ”になりつつあると言えるでしょう。
リスク認識1位は「睡眠の質の悪化」48.2%、自由回答には“目・首・肩”の不調も

スマホ・ネットに頼りすぎることで起こりうるリスクを尋ねたところ、最多は「睡眠の質の悪化」48.2%でした。次いで、「集中力・思考力の低下」39.6%が続き、生活のパフォーマンスに直結する影響が強く意識されていることが分かります。
“寝る直前まで見てしまう”“通知で目が覚める”など、スマホが休息の質に入り込む構図が、リスク認識として表れていると考えられます。
また、「人とのコミュニケーションが減る」(17.2%)、「仕事・学業への悪影響」(14.6%)、「判断力が鈍る」(14.4%)など、心身だけでなく日常行動や意思決定への影響を懸念する声も一定数ありました。一方で、「特にリスクは感じていない」27.8%も存在しており、利便性が大きいからこそ、リスクを“実感しにくい”層も少なくないことがうかがえます。
- 睡眠の質の悪化:48.2%
- 集中力・思考力の低下:39.6%
- 人とのコミュニケーションが減る:17.2%
- 仕事・学業への悪影響:14.6%
- 判断力が鈍る:14.4%
- 災害やトラブル時に自分で行動できなくなる:6.2%
- その他:2.4%
- 特にリスクは感じていない:27.8%
その他の回答では、「視力の低下」「目の疲労」「首肩のコリ」「ストレートネック」など、身体的不調を具体的に挙げる声が複数見られました。回答の上位である睡眠・集中に加え、“目・首・肩”といった慢性的な負担も、じわじわと問題化している可能性が示唆される内容となっています。
6割超えが外出中にネットが使えないと不安と回答

外出中にネットが使えない状況になったときの不安・ストレスについては、「強く感じる」22.4%、「少し感じる」39.6%で、合計62.0%が不安やストレスを感じる結果となりました。
外出先では地図検索、乗換、配車、連絡、情報確認など、スマホが“行動の前提”になりやすく、ネットが切れること自体が心理的負荷になっている様子がうかがえます。
一方で「感じない」38.0%も一定数存在し、オフライン耐性には個人差があることも分かりました。ただし、6割超が不安を感じるという結果は、スマホが単なる娯楽を超えて、生活のインフラとして組み込まれていることを裏付けています。
- 強く感じる:22.4%
- 少し感じる:39.6%
- 感じない:38.0%
今回の結果から、外出時にネットが使えない状況は、単なる「不便」ではなく、行動や安心感に直結するリスク要因となっていることが分かりました。
対策は「食事中は触らない」が最多23.2%、一方で“何もしていない”が48.8%

スマホやネットに依存しすぎないために実際に行っていることでは、最多が「食事中は触らない」23.2%でした。次いで「就寝前は見ない」19.2%、「通知を減らしている」17.6%が続き、生活リズムの中で“触らない時間帯”を作る工夫が中心であることが分かります。
一方で注目すべきは、「特に何もしていない」48.8%が約半数にのぼる点です。使いすぎの自覚が73.2%ある一方で、対策にまで落とし込めていない層が大きいことが示されました。
「必要だから」「つい見てしまう」「やめ方が分からない」など、意識と行動のギャップが広がっている可能性があります。
- 食事中は触らない:23.2%
- 就寝前は見ない:19.2%
- 通知を減らしている:17.6%
- 使用時間を確認している:12.4%
- SNSを削除・制限している:8.0%
- デジタルデトックスをしている:6.8%
- 子どもの前では控えている:5.0%
- その他:0.6%
- 特に何もしていない:48.8%
その他の回答では、読書でスマホ時間を減らす工夫や、回線・契約の見直しに言及する声なども見られ、対策の形は“制限”だけでなく“代替行動”や“環境設計”へ広がりつつあることもうかがえます。
ネットが使えない瞬間に実感する“スマホ依存”の自覚
続いて「ネットが使えなくなった瞬間、『これは依存しているかも…』と感じた出来事」を自由回答で尋ねました。その結果、回答は単なる娯楽の不便さにとどまらず、日常の行動そのものが“ネット前提”になっている場面で強く意識されやすい傾向が見られました。
特に目立ったのは、「連絡が取れない」「地図が見られない」「支払いができない」「仕事が止まる」といった、外出先での行動を直接左右するシーンです。
ネットが使えないことが「困る」だけでなく、“いつも通りに動けない”という感覚がストレスにつながっている様子がうかがえます。
自由回答を内容別に整理すると、依存を実感するきっかけは大きく“生活インフラ型”と“情報・娯楽型”に分かれました。前者は、ネットが切れた瞬間に「予定が崩れる」「行動が止まる」など、影響が即時に出やすいのが特徴です。後者は、空き時間の過ごし方や気分の落ち着き方に関わり、“手持ち無沙汰”や“つい見てしまう”といった形で表れています。
- 連絡が取れない(待ち合わせ・家族・LINE等):9.0%
- 地図・ナビが使えない:8.0%
- 検索・調べ物ができない:7.0%
- 決済ができない(コード決済・支払い):6.0%
- 仕事に支障が出る:5.0%
- 時間の使い方に困る:4.4%
- SNS、動画が見られない:4.0%
- 株取引ができない、オンラインバンキング等が止まる:3.0%
中には「ネット環境がないだけで何となく不安になる、イライラする」や「ポイ活ができない」といった回答も見られました。
今回の自由回答からは、ネット環境は「あると便利」ではなく、連絡・移動・支払い・仕事といった“日常行動の基盤”として組み込まれている実態が浮かび上がりました。
依存を自覚しない層が一定数いる一方で、いざネットが切れた瞬間に「いつも通りに動けない」ことで依存を実感するケースが多く、スマホ・ネットが生活インフラ化していることを裏付ける結果と言えます。
【まとめ】“分かっているのに変えられない”スマホ依存の実態と、これからの向き合い方
今回の調査では、約7割がスマホ・ネットの使いすぎを自覚し、リスクとしては「睡眠の質の悪化」が最も強く意識されていることが分かりました。一方で、実際に対策をしていない人が約半数にのぼるなど、“分かっているのに変えられない”ギャップも浮かび上がっています。
また、外出中にネットが使えないと6割超が不安を感じる結果からは、スマホが娯楽ではなく、生活の基盤(地図・連絡・決済・仕事)を支えるインフラとして定着していることが読み取れます。
だからこそ、必要なのは「使わない」ではなく、“切れても困らない準備”と“使い方の設計”。通信環境の確保、オフラインでも回る導線づくり、生活の中でのスマホ距離の取り方が、今後さらに注目されていくテーマと言えるでしょう。
