
韓国は日本から近く、観光・グルメ・美容・ショッピングなどを目的に気軽に渡航しやすい人気の旅行先です。一方で、実際に現地へ行ってみると、通信環境やアプリの使い方、言語面など、日本国内の感覚とは異なる部分に戸惑うケースも少なくありません。
そこで今回、プラスト株式会社との共同調査として、事前アンケートで「10年以内に韓国に渡航した」と回答した全国の20歳~59歳の男女400名を対象に、「韓国渡航者に関するアンケート調査」を実施しました。
本調査では、渡航前の不安、現地で実際に困ったこと、主な通信手段、事前にもっと準備すべきだったこと、さらに「日本にもあったらいいのに」と感じた韓国のサービスまで、多角的に分析しています。
■ 調査概要
- 調査名:韓国渡航者に関するアンケート調査
- 調査手法:インターネットアンケート
- 調査期間:2026年3月6日~3月13日
- 調査対象:事前アンケートで「10年以内に韓国に渡航した」と回答した全国の20歳~59歳の男女
- 有効回答数:400件
- 質問1:韓国渡航前、現地滞在についてどの程度不安を感じていましたか?
- 質問2:韓国滞在中に、想定していなかった困りごとや戸惑いはありましたか?
- 質問3:韓国滞在中に困った・戸惑った内容を教えてください。
- 質問4:韓国渡航時、主にどのような通信手段を利用しましたか?
- 質問5:韓国渡航を振り返り、「事前に準備しておけばよかった」と感じたものは何ですか?
- 質問6:韓国旅行で「日本にもあったらいいのに」と思ったサービスはありますか?
※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
※複数回答を含む設問では合計が100%を超える場合があります。
韓国渡航前、不安を感じた人は54.3% 一方で「不安はなかった」も45.8%

まず、韓国渡航前に現地滞在についてどの程度不安を感じていたかを尋ねたところ、「とても不安だった」17.5%、「少し不安だった」36.8%となり、合計54.3%が何らかの不安を感じていたことが分かりました。
- とても不安だった:17.5%
- 少し不安だった:36.8%
- 不安はなかった:45.8%
一方で、「不安はなかった」という回答も45.8%と約半数にのぼっています。ただし、半数超が少なからず不安を抱えていたことから、近距離の人気旅行先であっても、実際には「言葉」「決済」「通信」「移動」など、現地でしか分からない不安要素が存在していると考えられます。
実際に想定外の困りごとが「あった」は33.5%

次に、韓国滞在中に想定していなかった困りごとや戸惑いがあったかを聞いたところ、「あった」は33.5%、「なかった」は66.5%となりました。
- あった:33.5%
- なかった:66.5%
全体としては「なかった」が多数派ではあるものの、約3人に1人が現地で何らかの“想定外”を経験していることになります。
韓国は「近い・行きやすい・情報が多い」といったイメージがある一方で、実際に滞在すると細かな不便や文化差に直面するケースが少なくないようです。
困りごと上位は「現地アプリ」「通信環境」「韓国語」 “近い国”でもデジタル面に壁

前問で「困った・戸惑ったことがあった」と回答した134名に具体的内容を尋ねたところ、最も多かったのは「現地アプリ(配車・地図・翻訳など)の使い方が分からなかった」47.8%、次いで「通信環境(WiFi・ネット)が不安定だった」47.0%、「韓国語が通じない」46.3%でした。
- 韓国語が通じない:46.3%
- 通信環境(WiFi・ネット)が不安定だった:47.0%
- 現地アプリ(配車・地図・翻訳など)の使い方が分からなかった:47.8%
- 物価が想像より高かった:25.4%
- 治安やトラブルが不安だった:26.9%
- 交通・移動手段が分かりにくかった:26.9%
- その他:3.7%
上位3項目がほぼ横並びとなった点は象徴的です。特に韓国では、地図・配車・翻訳などを現地アプリに頼る場面が多く、「通信環境」と「アプリ活用」がセットで旅行の快適さを左右していることが分かります。
通信手段は「レンタルWiFi」39.5%が最多、eSIMは25.8%で続く

韓国渡航時の主な通信手段について聞いたところ、最多は「レンタルWiFi」39.5%でした。次いで「eSIM」25.8%、「ホテル・公共WiFiのみ」22.5%、「現地SIMカード」17.8%、「特に準備しなかった」17.8%となりました。
- レンタルWiFi:39.5%
- 現地SIMカード:17.8%
- eSIM:25.8%
- ホテル・公共WiFiのみ:22.5%
- 特に準備しなかった:17.8%
レンタルWiFiが最も多かった背景には、複数人で使いやすいことや、渡航前に日本で準備を完了できる安心感があると考えられます。一方で、eSIMも4人に1人超が利用しており、手軽さや即時開通のメリットから存在感を高めていることが分かります。
ただし、「ホテル・公共WiFiのみ」や「特に準備しなかった」も一定数存在しており、韓国が近場ゆえに“何とかなるだろう”と考える層も少なくないことがうかがえます。
「もっと準備しておけばよかった」1位は決済方法、次いで現地アプリ・韓国語・通信環境

韓国渡航を振り返り、事前にもっと準備しておけばよかったと感じたものを聞いたところ、最多は「決済方法(クレジット・QR決済など)の確認」39.0%でした。次いで「現地アプリ(地図・配車・予約)のダウンロード」35.8%、「韓国語フレーズ・翻訳アプリ」35.0%、「通信環境(WiFi・SIM・eSIM)」33.3%が続きました。
- 通信環境(WiFi・SIM・eSIM):33.3%
- 決済方法(クレジット・QR決済など)の確認:39.0%
- 現地アプリ(地図・配車・予約)のダウンロード:35.8%
- 治安・安全対策:17.5%
- 韓国語フレーズ・翻訳アプリ:35.0%
- その他:6.5%
韓国はキャッシュレス化が進んでいるイメージが強く、日本人旅行者にとっても決済面の利便性は高い一方、実際には「どの決済手段が使えるのか」「現地でスムーズに支払えるか」といった不安が残りやすいようです。
また、決済・アプリ・翻訳・通信は相互に関係しており、スマートフォンを前提とした準備不足が、そのまま現地での不便につながっている構図も見えてきます。
「日本にもあったらいい」と感じたのは、QR決済・配車アプリ・カフェ文化・1+1販促
最後に、「韓国旅行で日本にもあったらいいのに」と思ったサービスを自由回答で聞いたところ、回答内容は大きくいくつかの傾向に分類できました。
以下は、実際の回答内容に基づく分析です。
キャッシュレス・QR決済の利便性
最も目立ったのは、QR決済やキャッシュレスの普及に関する声です。
- 「QR決済」
- 「バーコード決済」
- 「現金を使わない文化」
- 「キャッシュレスの高い普及率」
韓国は決済のデジタル化が進んでいる印象を受けた人が多く、日本でもさらに利便性が高まってほしいと感じたようです。
配車アプリ・交通サービス
次に多かったのが、移動のしやすさに関するサービスです。
- 「配車タクシー」
- 「タクシーアプリ」
- 「キャッシュレスで電車に乗れること」
渡航中の移動でアプリの重要性を実感した人が多く、日本にもより使いやすい配車・交通サービスを求める声が見られました。
カフェ文化・サービスの充実
韓国らしいカフェ文化を挙げる回答も目立ちました。
- 「カフェ文化」
- 「カフェがいたる所にあるのは羨ましかった」
- 「気軽に入れるカフェ」
- 「カフェの充実」
観光地としての韓国の魅力は、単なる買い物や食事だけでなく、街の過ごしやすさや“滞在のしやすさ”にもあることが分かります。
1+1文化やお得感のある販促
韓国ならではの「1+1」文化も印象に残ったようです。
- 「一つ買うともう一つおまけがついてくるサービス」
- 「1個買えばおまけ」
- 「ワンプラスワン」
買い物の楽しさやお得感が、旅行体験の満足度にもつながっていることがうかがえます。
一方で、「特になし」「思いつかない」といった回答も多く見られ、日本と韓国の利便性を大きくは変わらないと感じた人も少なくないようです。
【まとめ】韓国旅行のカギは「通信」と「スマホ前提の準備」
今回の調査では、韓国渡航前に不安を感じた人は54.3%と半数超にのぼる一方、実際に現地で想定外の困りごとを経験した人は33.5%でした。
近くて行きやすい国という印象がある韓国ですが、実際には「現地アプリ」「通信環境」「韓国語」といった、スマートフォン活用を前提とした部分で戸惑う人が多いことが分かりました。
また、事前準備として後悔した内容でも「決済方法」「現地アプリ」「翻訳」「通信環境」が上位を占めており、旅行の快適さを左右する要素が、いずれもスマホや通信と密接につながっている点は見逃せません。
韓国旅行は“近い海外”である一方で、現地の利便性を十分に享受するためには、出発前の通信準備やアプリ環境の整備が重要です。
気軽に行ける旅行先だからこそ、「短距離だから準備は最低限でよい」と考えるのではなく、スマホまわりをしっかり整えておくことが満足度向上のポイントといえそうです。

