【シンガポール渡航調査】約3人に1人が「想定外の戸惑い」を経験 最多は「物価の高さ」、続く「英語」と「通信」

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【シンガポール渡航調査】約3人に1人が「想定外の戸惑い」を経験 最多は「物価の高さ」、続く「英語」と「通信」

近年、治安の良さや街の清潔さ、多彩なグルメや充実した観光環境から、日本人の海外旅行先として根強い人気を誇るシンガポール。日本から約7時間というアクセスに加え、英語が広く通じる点や「クリーンで安全な国」というイメージから、初めての海外旅行先やファミリー層にも選ばれています。

一方で、実際に渡航してみると「想定していなかった戸惑い」や「事前に知っておきたかったこと」があるのも事実です。

そこで今回、プラスト株式会社との共同調査として、過去10年以内にシンガポールへ渡航した経験のある全国の20歳~59歳の男女250名を対象に、「シンガポール渡航者に関するアンケート調査」を実施しました。

本調査では、渡航前の不安感から現地での困りごと、通信手段、さらには街づくりやルール意識、多文化共生に対する印象まで、実際の体験に基づくリアルな声を明らかにしています。

■ 調査概要

  • 調査名:シンガポール渡航者に関するアンケート調査
  • 調査手法:インターネットアンケート
  • 調査期間:2026年6月3日~6月10日
  • 調査対象:事前アンケートで「10年以内にシンガポールに渡航した」と回答した全国の20歳~59歳の男女
  • 有効回答数:250件
質問内容
  • 質問1:シンガポール渡航前、現地での滞在にどの程度不安を感じていましたか?
  • 質問2:シンガポール滞在中に、想定していなかった困りごとや戸惑いはありましたか?
  • 質問3:シンガポール滞在中に困った・戸惑った内容を教えてください。
  • 質問4:シンガポール渡航時、どのような通信手段を利用しましたか?
  • 質問5:シンガポール渡航を振り返り、「事前に準備しておけばよかった」と感じたものは何ですか?
  • 質問6:シンガポールの「街づくり」「ルール意識」「多文化共生」について、印象に残っていることがあれば教えてください。

※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
※複数回答を含む設問では合計が100%を超える場合があります。

目次

渡航前の不安は約4割、「不安なし」は約6割弱

渡航前の不安は約4割、「不安なし」は約6割弱

まず、シンガポール渡航前に現地での滞在にどの程度不安を感じていたかを尋ねたところ、「とても不安だった」は13.6%、「少し不安だった」は30.0%となり、合わせて約43.6%が何らかの不安を感じていたことが分かりました。

渡航前の不安
  • とても不安だった:13.6%
  • 少し不安だった:30.0%
  • 不安はなかった:56.4%

「不安はなかった」は56.4%と過半数を占めたものの、約4割が渡航前に不安を抱えていた点は見逃せません。英語が通じやすく治安も良いとされるシンガポールですが、独自の罰金制度や物価の高さといった“事前に気になる要素”が、一定の不安につながっている可能性がうかがえます。

約3人に1人が「想定外の戸惑い」を経験、男性に多い傾向

約3人に1人が「想定外の戸惑い」を経験、男性に多い傾向

次に、シンガポール滞在中に想定していなかった困りごとや戸惑いがあったかを尋ねたところ、「あった」と回答した人は29.2%となり、約3人に1人が予期せぬトラブルや戸惑いを経験していることが明らかになりました。

滞在中の困りごと・戸惑い
  • あった:29.2%
  • なかった:70.8%

「なかった」は70.8%と多数を占めるものの、一定数の人が“事前情報だけではカバーしきれない現地のリアル”に直面していることが分かります。なお、「あった」と回答した割合は男性でより高く、行動範囲の広さや現地での交渉機会の多さが影響している可能性も考えられます。

「物価の高さ」が最多、続く「英語」と「通信」が壁に

「物価の高さ」が最多、続く「英語」と「通信」が壁に

前問で実際に想定していなかった困りごとや戸惑いがあったと回答した73名を対象に、具体的な内容を尋ねたところ、最も多かったのは、「物価が想像より高かった」で53.4%でした。続いて「英語が通じない」45.2%、「通信環境(WiFi・ネット)が不安定だった」43.8%が上位に並びました。

さらに「治安やトラブルが不安だった」37.0%、「罰金制度に戸惑った(ガム・喫煙・ポイ捨て等)」35.6%、「交通・移動手段が分かりにくかった」34.3%と続いています。

滞在中に困った・戸惑った内容
  • 英語が通じない:45.2%
  • 通信環境(WiFi・ネット)が不安定だった:43.8%
  • 物価が想像より高かった:53.4%
  • 罰金制度に戸惑った(ガム・喫煙・ポイ捨て等):35.6%
  • 治安やトラブルが不安だった:37.0%
  • 交通・移動手段が分かりにくかった:34.3%
  • その他:9.6%

「クリーンで先進的」というイメージの強いシンガポールですが、世界でも有数の物価水準や、英語が通じる一方での“現地なまり”、通信環境といった「日常の当たり前」の違いが、戸惑いの要因となっていることがうかがえます。

通信手段は「レンタルWiFi」が最多、未準備も約1.5割

通信手段は「レンタルWiFi」が最多、未準備も約1.5割

シンガポール渡航時の通信手段については、「レンタルWiFi」が40.4%で最多となりました。続いて「ホテル・公共WiFiのみ」25.2%、「eSIM」23.6%、「現地SIMカード」23.2%、「特に準備しなかった」15.6%となっています。

渡航時の通信手段
  • レンタルWiFi:40.4%
  • 現地SIMカード:23.2%
  • eSIM:23.6%
  • ホテル・公共WiFiのみ:25.2%
  • 特に準備しなかった:15.6%

レンタルWiFiの利用率が4割を超え、最も多くの渡航者に選ばれている点が特徴的です。一方で「特に準備しなかった」も15.6%存在し、前述の通り通信環境への不満が上位に挙がっていることを踏まえると、通信手段の準備の有無が、現地での快適さに直結している可能性が示唆されます。

「英語」「現地ルール」「通信」など、事前準備の重要性が浮き彫りに

「英語」「現地ルール」「通信」など、事前準備の重要性が浮き彫りに

シンガポール渡航を振り返り、「事前に準備しておけばよかった」と感じたものとして最も多かったのは、「英語フレーズ・翻訳アプリ」で36.8%でした。次いで「罰金制度や現地ルールの知識」32.8%、「通信環境(WiFi・SIM・eSIM)」32.4%、「決済方法(クレカ・屋台での支払方法など)」32.0%と続いています。

事前にもっと準備しておけばよかったもの
  • 通信環境(WiFi・SIM・eSIM):32.4%
  • 決済方法(クレカ・屋台での支払方法など):32.0%
  • 罰金制度や現地ルールの知識:32.8%
  • 交通系ICカード(EZ-Linkカードなど):25.6%
  • 英語フレーズ・翻訳アプリ:36.8%
  • その他:10.0%

上位の項目が30%台で拮抗しており、「言語」「現地ルール」「通信」「決済」といった複数の準備ポイントが、いずれも同程度に重要視されていることが分かります。特に罰金制度の知識が上位に入る点は、シンガポールならではの特徴といえるでしょう。

印象は「街の清潔さ」と「厳格なルール」、多文化共生にも注目

最後に、シンガポールの「街づくり」「ルール意識」「多文化共生」について印象に残っていることを自由回答で尋ねたところ、回答内容は大きくいくつかの傾向に分類できました。

以下は、実際の回答内容に基づく分析です。

圧倒的に多かった「街の清潔さ」への驚き

最も多く見られたのは、街の清潔さや美しさに関する声です。

実際の回答例
  • 「街並みが非常にきれいでごみも落ちていなく嫌な臭いも全くしなかった」
  • 「街が公園のようにキレイだった」
  • 「街中にゴミ箱があってマナー良く使われていた」
  • 「街中にごみが無く、日本と同等以上に清潔だったことが印象に残っています」

ゴミの少なさや街全体の整然とした美しさに驚いたという声が多く、“クリーンな街並み”が強い印象として残っていることがうかがえます。

罰金制度・ルールの厳しさが生む「秩序」

次に目立ったのが、罰金制度をはじめとする厳格なルールに関する声です。

実際の回答例
  • 「罰則があるから守るではなく守るのが当たり前」
  • 「ガムの販売禁止やポイ捨ての罰金、電車や街でのゴミのルールが徹底しており、ゴミや街作りに対し罰金を設けることの良さを実感できた」
  • 「環境に対する厳しい法律の影響もあって街が非常にキレイだった」
  • 「日本と違ってポイ捨てに対する刑が重いため、日本も同じようになれば良いのにと思いました」

厳しいルールを単なる制約ではなく、街の美しさや秩序を支える仕組みとして肯定的に受け止める声が目立ちました。

多民族・多文化が共生する「国際都市」

多様な民族や文化が共存する点に注目する声も多く見られました。

実際の回答例
  • 「多民族国家なのでそれぞれが自由に宗教習慣を持っているのでそんなに干渉しないんだなぁという感想でした」
  • 「たくさんの人種の人々を見て、国際都市だと強く認識しました」
  • 「色々な文化が融合したような様々な街並みと治安の良さ」
  • 「多様な人種を受け入れていて寛容なのがよかった」

多様な人種・宗教・言語が共存する環境を「国際都市」として体感し、治安の良さと結びつけて評価する声が見られました。

一方で「イメージとのギャップ」を感じる声も

その一方で、抱いていたイメージとの違いに戸惑う声も一定数見られました。

実際の回答例
  • 「思っていたほどきれいではなく、ゴミなど普通に落ちていた」
  • 「そこまで綺麗ではなかった。日本の方が綺麗」
  • 「街中にゴミがない、という印象が先にあったので、もっと綺麗なのかと思ってしまった」

「クリーンな国」というイメージが先行していた分、“理想と現実のギャップ”を冷静に指摘する視点も見られました。

ルールを理解すれば「快適に過ごせる」という気づき

また、現地のルールを理解して臨めば快適に過ごせる、という前向きな気づきも見られました。

実際の回答例
  • 「ルールを知り守っていれば、それなりのホテルに宿泊し危ないと言われているところに行かなければ快適に過ごせる」
  • 「街がとても綺麗で過ごしやすい。物価は高いけど、日本人向けのサービスや食事も多くて滞在しやすい国だった」
  • 「ルールが厳しいという割には、日本人にとっては当たり前のマナーで過ごせば何も気にならなかった」
  • 「ゴミに対して制度が厳しいので、きれいで快適に過ごせました」

物価などの気になる点はあるものの、事前にルールや現地事情を理解しておけば快適に過ごせるという声が見られ、“準備の差”が満足度を左右する様子がうかがえます。

今回の自由回答からは、シンガポールが「街の清潔さ」「厳格なルール」「多文化共生」という特徴で強く印象づけられている一方、イメージとのギャップや物価の高さといった現実的な気づきも得られていることが明らかになりました。

【まとめ】ルールと清潔さの国シンガポール、知って備えればもっと身軽に楽しめる

今回の調査から、シンガポールは治安や清潔さの面で安心感のある渡航先である一方、実際には約3人に1人が想定外の戸惑いを経験していることが明らかになりました。

特に「物価の高さ」「英語(現地なまり)」「通信環境」といった実用面でのギャップが戸惑いの要因となりやすく、罰金制度をはじめとする現地特有のルールも、事前に知っておきたいポイントとして挙げられています。一方で、街の清潔さや多文化共生のあり方は高く評価されており、シンガポールの魅力として多くの渡航者に強く印象づけられています。

シンガポール渡航をより快適に楽しむためには、現地特有の文化やルールを理解し、事前にしっかりと準備しておくことが重要といえるでしょう。特に通信手段の確保は、地図検索や翻訳、キャッシュレス決済の確認など、現地での行動を支える“インフラ”として大きな役割を果たします。

シンガポールは、知れば知るほど歩きやすくなる国です。物価や現地のルール、そして通信環境。気になるポイントを少し下調べしておくだけで、戸惑いは減り、その魅力を身軽に味わえるはずです。

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