【中国渡航調査】準備の後悔1位は「通信」と「決済アプリ」同率39.3%

WiFiトラベル

【中国渡航調査】準備の後悔1位は「通信」と「決済アプリ」同率39.3%

上海や北京の都市観光、大連や広州への出張、歴史や食を目当てにした旅。中国は日本から3~4時間で行ける近さながら、日本で使い慣れたアプリやサービスの多くが現地では利用できないなど、ほかの渡航先とは異なる準備が求められる国でもあります。

そこで今回、プラスト株式会社との共同調査として、過去10年以内に中国へ渡航した経験のある全国の20歳~59歳の男女150名を対象に、「中国渡航者に関するアンケート調査」を実施しました。

本調査では、渡航前の不安から現地での困りごと、通信手段、準備しておけばよかったもの、そしてアプリやサービスの利用をめぐる工夫まで、体験者のリアルな声を明らかにしています。

■ 調査概要

  • 調査名:中国渡航者に関するアンケート調査
  • 調査手法:インターネットアンケート
  • 調査期間:2026年9月8日~9月15日
  • 調査対象:事前アンケートで「10年以内に中国に渡航した」と回答した全国の20歳~59歳の男女
  • 有効回答数:150件
質問内容
  • 質問1:中国渡航前、現地での滞在にどの程度不安を感じていましたか?
  • 質問2:中国滞在中に、想定していなかった困りごとや戸惑いはありましたか?
  • 質問3:中国滞在中に困った・戸惑った内容を教えてください。
  • 質問4:中国渡航時、どのような通信手段を利用しましたか?
  • 質問5:中国渡航を振り返り、「事前に準備しておけばよかった」と感じたものは何ですか?
  • 質問6:中国滞在中、LINEやGoogle、SNSなどのアプリやサービスの利用で困ったことや工夫したこと、事前に準備したことがあれば教えてください。

※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
※複数回答を含む設問では合計が100%を超える場合があります。

目次

渡航前に不安を感じた人は65.3%、3人に2人が身構えて出発

渡航前に不安を感じた人は65.3%、3人に2人が身構えて出発

まず、中国渡航前に現地での滞在にどの程度不安を感じていたかを尋ねたところ、「少し不安だった」が43.3%で最多。「とても不安だった」22.0%を合わせると65.3%となり、約3人に2人が何らかの不安を抱えて出発していたことになります。「不安はなかった」は34.7%でした。

渡航前の不安
  • とても不安だった:22.0%
  • 少し不安だった:43.3%
  • 不安はなかった:34.7%

男女別では、不安を感じた人は男性68.4%、女性60.0%と、男性のほうがやや高い結果です。言葉や通信環境、決済方法の違いが事前に知られていることが、不安の高さにつながっていると考えられます。

「想定外の戸惑い」は42.7%、男性は約半数が経験

「想定外の戸惑い」は42.7%、男性は約半数が経験

次に、中国滞在中に想定していなかった困りごとや戸惑いがあったかを尋ねたところ、「あった」は42.7%、「なかった」は57.3%でした。

滞在中の困りごと・戸惑い
  • あった:42.7%
  • なかった:57.3%

男女別では男性47.4%、女性34.5%と、男性は約半数が想定外の場面に直面しています。不安を感じて出発した人が多い国でも、4割超が「想定していなかった」戸惑いを経験しており、事前情報と現地の実態にはまだ開きがあるようです。

最多の壁は「言葉」57.8%、決済と通信が4割台で続く

最多の壁は「言葉」57.8%、決済と通信が4割台で続く

前問で想定していなかった困りごとや戸惑いが「あった」と回答した64名を対象に、具体的な内容を尋ねたところ、最も多かったのは「中国語が通じない」で57.8%。続いて「キャッシュレス決済や現地の支払い方法に戸惑った」43.8%、「通信環境(WiFi・ネット)が不安定だった」42.2%、「交通・移動手段が分かりにくかった」32.8%と続きます。

滞在中に困った・戸惑った内容
  • 中国語が通じない:57.8%
  • 通信環境(WiFi・ネット)が不安定だった:42.2%
  • キャッシュレス決済や現地の支払い方法に戸惑った:43.8%
  • GoogleやLINE、SNSが使えなかった:28.1%
  • 治安やトラブルが不安だった:26.6%
  • 交通・移動手段が分かりにくかった:32.8%
  • その他:10.9%

言葉が過半数で突出しつつ、決済と通信が4割台で並ぶ構図です。「GoogleやLINE、SNSが使えなかった」28.1%も合わせると、通信に関わる項目が二つ上位に入っており、つながるかどうかだけでなく、つながった先で使えるサービスの違いも戸惑いの要因になっています。

その他の回答では、

  • 「列車が大幅遅延したが、そのアナウンスが分からなかった」
  • 「タクシーでぼられた」
  • 「トイレの紙問題」

などが挙げられました。

通信手段は「レンタルWiFi」が最多、“備えなし”も4割超

通信手段は「レンタルWiFi」が最多、“備えなし”も4割超

中国渡航時の通信手段については、「レンタルWiFi」が34.0%で最多。続いて「現地SIMカード」26.0%、「eSIM」23.3%と続きます。

渡航時の主な通信手段
  • レンタルWiFi:34.0%
  • 現地SIMカード:26.0%
  • eSIM:23.3%
  • ホテル・公共WiFiのみ:22.0%
  • 特に準備しなかった:22.0%

一方、「ホテル・公共WiFiのみ」22.0%と「特に準備しなかった」22.0%を合わせると、自分専用の通信手段を用意しなかった層が4割超に上ります。困りごとで通信環境の不安定さが42.2%、使い慣れたサービスが使えないことが28.1%を占めた点を踏まえると、通信の備えの有無が現地での快適さを分けている可能性があります。

なお、料金プランや受取方法は、中国で使える海外WiFiレンタルのページで確認できます。

準備の後悔は「通信環境」と「決済アプリ」が同率1位

準備の後悔は「通信環境」と「決済アプリ」が同率1位

中国渡航を振り返り「事前に準備しておけばよかった」と感じたものを尋ねたところ、「通信環境(ネット規制に対応したWiFi・SIM)」と「キャッシュレス決済アプリの設定(WeChat Pay・Alipay)」がともに39.3%で同率1位となりました。次いで「交通手段の下調べ」30.0%、「中国語フレーズ・翻訳アプリ」28.7%、「現金・両替」26.0%と続きます。

事前にもっと準備しておけばよかったもの
  • 通信環境(ネット規制に対応したWiFi・SIM):39.3%
  • キャッシュレス決済アプリの設定(WeChat Pay・Alipay):39.3%
  • 現金・両替:26.0%
  • 交通手段の下調べ(高速鉄道・地下鉄・配車アプリ):30.0%
  • 中国語フレーズ・翻訳アプリ:28.7%
  • その他:8.7%

困りごとでは「言葉」が最多だったのに対し、準備の後悔では通信と決済が上に来ている点が特徴です。言葉は翻訳アプリや身振りである程度乗り切れる一方、通信と決済は現地で代替がきかず、「あらかじめ整えておくしかなかった」と振り返る人が多いと考えられます。

体験者が語る中国、“使えない前提”で組んだ人ほど困らない

最後に、中国滞在中のLINEやGoogle、SNSなどのアプリやサービスの利用について、困ったことや工夫、事前の準備を自由回答で尋ねたところ、回答内容はいくつかの傾向に分類できました。

以下は、実際の回答内容に基づく分析です。

使い慣れたアプリが使えない、最も多かった戸惑い

最も多く見られたのは、日本で日常的に使っているSNSや地図、検索が現地では使えなかった、という声です。

実際の回答例
  • 「ホテルでのWiFi使用時、日本で使っているSNSが全く使えず、諦めるしかなかった」
  • 「中国国内で使える地図アプリを事前にダウンロードしておいたので、道で困ることはなかった」

「諦めるしかなかった」という声がある一方で、現地で使える地図アプリを事前に入れておいた人は困らなかったと答えています。同じ制約でも、出発前に知っていたかどうかで体験が分かれる様子がうかがえます。

通信手段そのものを用意した人の工夫

次に多かったのが、レンタルWiFiやSIMカードなど、通信手段の準備に関する声です。

実際の回答例
  • 「日本でWiFiレンタルして持っていくほうが安心」
  • 「通信手段を複数持つべきだった」

日本で借りて持っていく、現地でSIMを手配するなど方法はさまざまですが、「複数持つべきだった」という声からは、ひとつの手段に頼りきらない備えの必要性も読み取れます。

決済アプリと現金、「事前に入れておくのは必須」

支払いに関しては、決済アプリの準備と現金の扱いをめぐる声が集まりました。

実際の回答例
  • 「WeChatアプリを事前に携帯に入れておくことは必須だと思った」
  • 「WeChatの決済登録方法がわからなかった」

「現金がほとんど使えない」という声もあり、アプリを入れるだけでなく決済まで使える状態にして出発することが、現地での戸惑いを減らす鍵になりそうです。

言葉と下調べ、フレーズ集や翻訳で乗り切る

困りごとの最多だった「言葉」については、事前の準備で乗り切った工夫が語られています。

実際の回答例
  • 「中国語のフレーズ集の本を持っていき、言葉が通じない時は本を指差して相手に見せた」
  • 「現地で使われているサービスを事前に調べること」

紙のフレーズ集を指差しで使ったという声は、通信が不安定な場面でも機能する備えとして参考になります。

使えないサービスへの戸惑いと、それを見越して準備した人の工夫が対になって語られているのが、この設問の特徴といえます。

【まとめ】不安の高さは正しかった、通信と決済の二本柱で備える

今回の調査では、中国渡航前に不安を感じていた人が65.3%に上り、滞在中に想定外の戸惑いを経験した人も42.7%と4割を超えました。困りごとの最多は「中国語が通じない」57.8%でしたが、「事前に準備しておけばよかった」の1位は「通信環境」と「決済アプリの設定」の同率39.3%。言葉は現地で乗り切れても、通信と決済は出発前に整えておかないと代替がきかない、という体験者の実感が数字に表れています。

自由回答でも、使い慣れたSNSや地図が使えなかったという声と、現地で使えるアプリや通信手段をあらかじめ用意して困らなかったという声が、対になって寄せられました。同じ制約に直面しても、知っていたかどうかで体験が分かれています。

渡航前の不安の高さは、決して考えすぎではなかったといえそうです。日本と同じ感覚では使えないものがあると分かっている国だからこそ、通信環境と決済手段の二つを出発前に整えておく。その一手間が、中国での滞在を大きく変えるのではないでしょうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次